Thisコミュニケーション44話のネタバレ感想です。
血濡れイペリット討伐の祝賀会で、記憶を消す薬をハントレスに飲ませようとするデルウハ。
しかし、所長がやってきて以外な事実が発覚します。
Thisコミュニケーション44話のネタバレ感想
ネタバレするよ
今回はまずざっくりとした感想から。
なんでこんなに面白いんだろう。
それから、食べ物がおいしそうすぎる!!
ではでは、展開に沿って感想綴ってきます~。
冒頭数ページで血濡れイペリットを倒します。
最後、ひん死のイペリットがデルウハに手を伸ばすところ、切なかった…。
イペリット討伐成功の祝賀会を開くため、デルウハが料理をつくるのですが、全部おいしそう。
もともと絵がうまい漫画ですが、あまり日常生活が描かれないので、食事の描写はレアです。
扉絵もエンガディナーの作り方。
SF漫画の扉絵がレシピになったの、たぶん世界初だと思う(笑)
で、デルウハはこの祝賀会でハントレスたちに記憶を忘れさせる薬を飲ませようとします。
しかし、ハントレスたちはそのことに勘づきます。
というのも、デルウハが半殺しにした職員が薬の件を話していたから。
この職員って、少し前の回で意味深に描かれてたんです。
ドアの中から血まみれで助けを求めてるけど、誰も気づかない的な描写で。
まさかそれが今つながってくるとは…!
この漫画、ジェットコースターのような展開にしれっと伏線張り・回収を混ぜてくるからつらい!
この感覚、進撃の巨人を読んでる感覚に近いんですよね。
この回だけでも、血濡れイペリット討伐→祝賀会しようぜ→薬を飲ませる→所長を問い詰める→実はハントレス無事
みたいに、大きく5展開くらいするんです。
こんな忙しい感じなのに、しれっと伏線いれたりコメディ入れたりエモくなったり。
読むのが忙しい!けど、おもしろい!
このページ数でこれだけの展開をいれて、かつエンタメに昇華している作者様ほんとすごい。
と思って六内円栄を調べたらこれが初連載とのこと。
でも、2018年にアフタヌーンの四季賞受賞してる。
恐れ入ります、さすがです…。
警戒するむつをやり過ごし、ハントレスたちに薬を飲ませたデルウハ。
やってきた所長を問い詰めます。
デルウハに薬をのませて記憶を消したのは所長だろ、と。
所長の部屋からデルウハのマグカップと同じものがでてきて、それが決め手となったもよう。
犯人がわかって、デルウハ王手かと思いきや、実は所長とハントレスが手を組んでいて、薬はハントレスに効いていませんでした。
それだけ、デルウハが失った記憶はそのままにしたいという思いが強いらしく。
いったいデルウハはハントレスに何をしたんだ。
冒頭で血濡れイペリットを倒した後、デルウハが笑うんですが、ハントレスは違う解釈をするんです。
死んでしまったななとはちを思い出しているんだと。
でも、実際はようやくハントレスたちに記憶を消す薬を飲ませられるぞ、という笑みだったんです。
作品タイトルのThisコミニケーションって、打消しのdisもかかってるんじゃないかと思うんですよね。
同じ事象を経験したのに、絶対に記憶を消したいと感じるハントレスと、特に何も思わなかったデルウハ。
事象のとらえ方が異なるうえに意思疎通がうまくいっていない感じに、あらためてタイトルの意味を考えさせられました。
薬を飲ませた事実がハントレスにばれたデルウハ。
次回はどうなるんだろう、楽しみです!