育児と仕事
『働こう』とは思ったものの、保育園は親が働いていないと入園できません。
そして一時も目を離せない時期の赤子を抱いて、どう仕事を探せと…?
この「卵が先か鶏が先か」問題に直面した桐島くんは、深羽を連れ実家の母を訪ねます。
桐島母と育児談義
桐島くんが思うに、彼のお母さんは働かなくても生活はできたように思います。それでも仕事をしていた理由は何だったのか、子供を抱えて働く理由を聞いてみます。
お母さんは固いせんべいをゴリゴリ言わせながら、育児中の思い出をうっとりと語り始めます。かわいい赤ちゃんと忙しくも穏やかな時間…。それが思ったよりもつらかったわ。と
赤ちゃんは本当にほんとーーーに可愛かったけど、赤ちゃんの世話だけが24時間続く生活というのはつらく、桐島くんのお母さんは生後一か月から、このままだと病む!と早々に働くことを意識したそうです。
激しく共感して、ついオネエ口調で同調する桐島くん…。
実母に育児疲れとオネエ口調を心配されます。
育児で困ったら頼るべきは親ですね。
就職活動で困ったら深羽をみてくれるというお母さんに感謝するのでした。
夫婦で相談
夜、深羽ちゃんをすっかり寝かしつけてから、夫婦なかよく布団に入ります。
そのタイミングで桐島くんは、真剣な表情で亜衣に相談を持ち掛けます。
お題はもちろん働くことについて。
働きたいと伝える桐島くんに…
なぜ今?
主婦業で満足してるように見えるけど?
育児がつらいの?
自主退職を勧められるくらい仕事ができないのに??
亜衣さんは疑問をその場その場で口にします。
相変わらず歯に衣着せぬ、率直な物言いです。
桐島くんの気持ち
桐島くんは仕事を楽しみたいのでもなく、家事が嫌なわけでなく、まして育児から逃げたいわけでもないんです。
ただ深羽ちゃんが来てから、もしも亜衣さんになにかあったらこの小さな存在を守れるんだろうか。
また亜衣さんが調子を悪くして働けない状況になったとき、「しばらくゆっくりしてていいよ」といえるようにしていたい。
このまま主婦業でいられるなら、是非そうしていたいけど
働いていないというのは非常にリスキーだと判断したのです。
亜衣さんの言葉
働くにあたって、家事に割ける時間が減ります。
桐島くんは例えば掃除などの家事が、少々おろそかになるけれどいいだろうか…と亜衣に伺いを立てます。
いいもなにも……
亜衣さんは桐島くんが初めて家に来たときのことを思い出させます。
だから、散らかってても最低限暮らせれば全然平気。とあっけらかんな亜衣さん。
それだけ伴侶として真剣に考え抜いて出した結論に横やりを入れる理由はないし、今の桐島くんに働くことができないとは思わないと話す亜衣さん。
家に来た当初、慣れない家事に四苦八苦していた桐島くんが今では立派な家の管理人です。
君は優秀だよ。
人が言いにくいと思うこともズバズバ口にできる亜衣だから、誉め言葉も混じり気なしで純粋な気持ちだとわかる良いシーン……。
変わったきっかけで夫婦になった二人ですが、お互いすっかりいい伴侶です。