話は全人類石化前夜
ゼノと千空はそれぞれ石化現象について調べていました。SNSなどの書き込みの分布により、本物のツバメが石化したということが分かります。その分析データは千空によりもたらされたものでした。
CDC(アメリカ防疫センター)にて、石化ツバメの検査がされます。当時の時点で硝酸で微量なイオン流出が確認できるなど、様々な研究がなされました。そして、その地球・宇宙規模以上の現象を解き明かすため、科学者たちは人類の叡智、NASAのDr.ゼノに協力を仰ぎます。
石化ツバメの解析
一方その頃千空はというと、高校で石化ツバメを使った実験をしていました。
ペットボトルの蓋からガソリンを作り、穴ぼこのゼオライトの代わりにツバメ石像をつかって石像の物性を調べようとします。
その実験の最中、大樹は5年越しの想いを杠に伝えようと千空に決意を伝えたのでした。
アメリカのゼノ達は
実験で調べ・試しまくる千空と反対に、ゼノの姿はアメリカの国立公園で国防研究局DARPA(ダーパ)による技術の祭典に。
しかし、その中にはスタンリーを含む特殊部隊やアメリカの腕利きたちが揃い踏みです。ツバメの石像が未知の兵器によるテロか、または他国の攻撃か、わからないがためにスタンリー達が集められています。
ゼノはツバメの石像の頭の周りに微量の脳波があることを明かします。それは時と共に徐々に弱まりますが、ツバメがまだ生きている事を証明しています。それが新兵器ならば、殺されても敵が生き返る可能性があるということを示していました。
全人類を襲う光
ルーナとそのお供のカルロス達もその祭典の場にいました。カルロスはルーナの誕生日プレゼントにプラチナの指輪を送ろうとしますが、その瞬間謎の光が空に広がります。
スタンリーは即座に状況を判断してゼノを庇い、退避命令を出します。
そして恐らく石化は不可避な為、続けて絶対に意識を飛ばさないようにと指示を出します。
カルロスはルーナに渡す予定だったプラチナの指輪を口の中に入れて一時保管し、ルーナを守る為に謎の光の前に立ちはだかりました。
ゼノと千空
世界を謎の光が包み込み、ついに全人類は石になってしまいます。
ルーナはデキる女としてぼっちになる訳にはいかないと必死に意識を保とうとします。何十時間も寝ないで動かないのは狙撃で慣れているというスタンリー。
そして幾年もの時間が流れ、脳を限界まで動かし続けていたゼノと千空の消費エネルギーは同等でした。そしてそれは石化が解ける日も同じ。
スタンリーは、畜産の飼料とアルコールを同時に生み出せるイエローデントコーンを、唯一確保出来る西海岸のコーン帯に科学者達なら集まるだろうと考えます。それは今現在千空達が戦っている場所に該当するのでした。
さまざまな事由から、2人の科学者は運命というより必然的に数千年後の今、同じ刻・同じ場所で邂逅する事になるのです。