引っ越しの準備のため手伝いに来たさくらは、ちょっとした事で大和とケンカをしてしまいます。
ケンカしたまま八雲さんのご飯を食べる時間。気まずい…。
家に帰ると言うさくらと、外に走りに行ってしまう大和。
さくらは八雲さんと一緒に夜遅い駅へ向かうのでした。
八雲さんは餌づけがしたい第70話のネタバレあらすじ
引越のお手伝い
野球部の寮に入ることになった大和のもとに、妹のさくらが引越の手伝いに来ています。
八雲さんと離れることになる大和に、寂しくないのかと聞くとそっけない返事が返ってきました。
そっけないお兄ちゃんにムッとする妹の反応は、一般的にデフォルトなのかもしれません。(個人的な体験談)
さくらも大和の返事にムッとして喧嘩腰。
そっけない大和から過去に「野球部をやめる」といったときと、同じ雰囲気を感じ取っていたのです。自分に正直じゃないと指摘します。
時に鋭い兄妹のツッコミに、しばし思い巡らせながらもどうすることもなく、さくらにタオルを投げ話題を変えるのでした。
ちぐはぐな思いを抱えたまま、2人は八雲さん宅でご飯をいただきます。
今夜はからあげカレー
八雲さんの今夜のメニューはからあげカレーです。
2人のためにと張り切って料理を用意した八雲さんは、意気揚とカレーを勧めます。
元気のない2人。だけどカレーはもくもくと食べおかわりまでしっかりと。
八雲さんは2人の様子を感じ取り、気まずさを覚えます。
夜道でふたり
食後、家に帰るというさくら。
それならと、八雲さんが駅まで送ることに。大和も一緒に…と声をかけますが、走りに行くのだそう。妹の見送りにはいかない様子です。さくらも「別にいいもん!頼んでないもん!」てな感じに2人の雰囲気はますます険悪に…
大和が部屋から出ていった後、さくらはこらえ切れず涙をこぼしてしまい、八雲さんと夜道でふたり駅まで歩きながら今日のケンカの話しを聞いてもらいます。
意地っ張りでカッコつけで、妹の自分にすら本音をこぼさない。さくらの胸の内を聞いて八雲さんは思わずクスッと笑ってしまいます。自分に兄弟が居なかったから、そんなケンカも羨ましいと思っている八雲さんはさくらに語りかけます。
今日ケンカしたことも
大切な思い出は、何もいいことばかりでなくてケンカしたり、傷つけてしまったり…そんな思い出も、振り返るといい思い出になるよ。そう話す八雲さん。
ー今日したケンカもきっといつかは笑い話ー
八雲さんに肩の力が抜けるような言葉をかけられ、またしても泣かされてしまうさくらなのでしたー。
お兄ちゃんが引っ越してもまた八雲さんの家に来たい!(さくらも八雲さんが大好きなんですね)
駅に向かう2人、そこで待っていた人がいました。
なんだかんだやっぱり優しい大和
2人が駅につくと、入り口で大和が待っていました。
涙目で顔をしかめて見せるさくらでしたが、八雲さんから離れ大和に向かって駆けていきます。
そんな2人を見つめる八雲さんでした。
感想
兄妹ってどうしてもケンカしちゃいます!
大体がつまらないことなんだけど、他人よりも距離が近いからついつい。
でも今回、さくらがけんか腰になったのは、大和のことが気がかりだったから。心配してる気持ちをうまく伝えられなかったんですよね。似たもの兄妹です。
それでなくても八雲さんの言う通り、ケンカもコミュニケーションのひとつ。兄弟間でならなおさら時間がたつといい思い出になります。今回のさくらのむくれっ面もきっといい思い出になるはず。
八雲さんもきっと良かったこと悪かったこと、いろんな思い出が有るんでしょうね。
今回も安定の、ちょっと心が暖かくなる読後感でした。