影の返し方
鬼に影を返せと詰め寄られるみちる。
……でもどうやって?
そもそも盗ったことも気づいてなかったんです。返し方がわかりませんなんでも知ってそうな大女将も思い当たらない様子です。それなら、盗られたときを再現してみようということで、さっそくみちるの影を踏んでみる鬼さん。
……シーン。
何も変わりません。
影はよっぽど大事みたい。
現状打つ手なし!な鬼は大いに取り乱します。
どうやら鬼は成人するとある儀式を受けるそう。その儀式をもって一人前とされ、角が大きくなるのだとか。このまま影を取り返せないのなら儀式を受けられず角は小さいまま。鬼の角の大きさは鬼個人の就職や結婚にも響くほど影響が大きいそうで、当人にとっては笑い事ではない問題でした。
ブラックリストなお客様
鬼を中心にわちゃわちゃしていると、獏が目を覚まします。
前回での獏の行為は、ツバメ屋みんなの命に手をかけたといっても言い過ぎじゃありません。鬼くんが侵入してくれてなかったら今頃どうなっていたか…。そんな相手に関わらず、女将はにこやかにチェックアウトの対応をするのでした。
出ていく獏の傷に手当をして、失礼のない対応をする女将。
獏を見送ると、そのままいそいそと電話をかけます。
系列会社に確認してみたら同様の犯行があったようで、あの獏はブラックリスト入りとなりました。
……って系列会社?!みちるも驚きです。
ツバメ屋ホテルの成り立ち
系列会社どころか、ツバメ屋のことをあまりにも説明していないことに気が付いた女将たちは話し始めます。ツバメ屋の成り立ちやあり方について…そもそもツバメ屋の成り立ちは「幸福の王子」からきているのだそう。
王子の身体に埋め込まれた宝石を恵まれない人に配って幸せにした…。その宝石を配る役目がツバメでした。そのツバメは思います。人間は宝石で幸せになれるけど、王子はどうなんだろう……。
そんなツバメの気持ちから作られたのが、ハッピープリンス財団。
人間以外の願いをかなえるために作られています。
系列店は海外にもあって、ピラミッドなど霊的な力が強く働くところに建てられてるのだそう。
それで、人の世界と人ならぬ者の世界との位置関係ですが…
ツバメ屋の場合は近くにある古墳があちらの。
みちるの通ってきたカヤのご神木がこちらの。
それぞれ入り口になっていて、ツバメ屋は中継地点になります。
影のない鬼は、中継地点のツバメ屋にはこれてもあっちには行けない状態です。
次の満月
どうやら小さい頃、ツバメ屋に遊びに来た鬼くんはカヤの御神木を通った先で、みちるに影を踏まれたのかもしれません。
思えば大きな満月の夜でした。
条件は合わせたほうがいいということで、次の満月にもう一度、影を返す約束をします。
それなのに…
ようこそツバメ屋へ!
待ちに待った次の満月の夜。雨です。
どうやら夜通し振るそうで、残念がる鬼に女将は夜ご飯をすすめます。
そんなやり取りの中、女将が布団を運ぼうとしているのに気づいて「運ぼうか?」とさっと持ち。※それも2~3枚
ふと立ち止まり、濡れた絨毯の匂いを敏感に察して、雨が降り込んでいることを教えてくれた鬼に、ツバメ屋一家の目が光ります。
力持ち
鼻も効く
なによりここに出入りができる…。
パートタイマーでいい!ここで働かないか?!