王の獣の第26話ネタバレあらすじと感想をお届けします。
アルカナ試験薬を飲み、驚異の回復能力をみせた藍月。
これまで蘇月のためだと思って犯してきた罪と改めて向き合った藍月は、その罪の重さに押しつぶされてしまいます。
苦しむ彼女を見て、天耀はある驚きの行動に出るのでした。
王の獣の第26話ネタバレあらすじ
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立場
驚愕の表情で見つめる天耀・江凱達。
その先にはアルカナ試験薬によって姿の変わった藍月がいます。
藍月は、同じアルカナを持つことで蘇月が受けてきたであろう仕打ちが想像できてしまい、…すごく辛そうです。
そこで、助けを求めてすがったのは天耀ではなく、太博なのでした…
藍月を抱き留めようと手を広げてしまったことを恥ずかしそうにしている天耀。
江凱は天耀を笑いつつ
藍月の亜人としての立場が天耀にすがれなくしていると理解しているのでした。
過去に犯した罪
天耀に声をかけられ、藍月は逃げ去ります。
涙を目に溜めて走りながら、思い出されるのは過去に犯した罪。
亜人は決まって戦の前線に出ます。
そのため亜人同士は恨みの感情からでなく常に抱えたストレスから、敵との馴れ合いが横行していました。
そんな中、藍月には目的がありました。
蘇月の仇討ちを果たすため、力を見せつけ名を上げる必要があったのです。
…そのためにも、油断した同族を切り捨てなければならなかったのでした。
罪
蘇月のため。
そんな言い訳にも似た支えを失った藍月は、今までに奪ってきた命の重さにおびえます。
自身のアルカナを恨み、その象徴でもある長髪を短剣で切り落とします。
天耀が追いかけてきますが、
穢れのない天耀には見られることも耐え難く、彼から逃げ出してしまうのでした。
……
それでも追いつめられた藍月。
抱えていた苦しい思いを天耀に向かって吐き出します。
再生能力を試すために蘇月が受けたであろう仕打ち、
蘇月のためと思い奪ってきた命たち、
これらは罪となって重くのしかかり、藍月は罪ごと消えたいと願います。
天耀の想い
罪の重さに泣く藍月。
天耀は自分が悪いのだと話します。
それでも消えたいと願う藍月に、天耀は愛を告げるのでした。いきなりすぎて声も出ない読者(自分)!!
天耀の幸せに自分のみが関われる部分がある!
そう知った藍月は戸惑いながらも天耀にそっと寄り添います。
天耀がきつく抱きしめると、ゆっくりとその愛を自覚するかのように涙を溢れされる藍月。
そんな藍月を愛しそうに見つめ、口づけをする天耀なのでした。
感想
藍月と天耀、二人の関係が急激に進んだ回でした!
これまで藍月を支え続けていた蘇月の仇討ちという目的が根底から覆され、今まで犯した罪に押しつぶされそうになってしまう藍月…。
どうすることも出来ない辛さから罪ごと消えてしまいたいという気持ちも、悲しいけれど納得できてしまいました。
藍月が自分自身を責めている様子を見ていた天耀さまはひどく悲しそうで、読んでいるこちらも悲しくなります…。絵が綺麗だから余計に気持ちが持ってかれちゃいます。
告白がいきなりだったのも、
消えたいと願う藍月に、
犯した罪は消せないけれど、
だからこそ藍月を心から必要としている人がいることを伝えたかったのではないでしょうか…。
これからも罪とともに生きていく藍月にとって、天耀が支えになってくれることを心から願います!!
アツアツになりそうな二人の関係も見逃せませんが、蘇月を一刻も早く見つけてあげたいですね…。