殉国のアルファ15話のネタバレ感想です。
今回はMことロベスピエール君とその母の強烈な思い出話の回。
誰しも育った環境に強烈な記憶はあるけども、ロベスくんのはかなり辛い。
絵が綺麗だから、狂気具合がよりストレートに伝わってくる気がします。
殉国のアルファ15話のネタバレあらすじ
ネタバレするよ!
寝付く前に月に見入るロベス君。
謎のお手伝いの少年と一緒にまったりしてます。
そうしながら自分の中の狂気について振り返るのでした~。
それが彼と、彼の母との思い出回想に繋がります。
綺麗で儚い雰囲気をまとった女性。
それがロベスくんのお母さん。
母はオメガだったみたい。
そこまではいいんだけど。
育った環境がおかしい。
貴族の夫婦の元で育つんだけど、お母さんの夫は実父じゃありません。
月に数回訪ねてくるお母さんの愛人がロベス君の実父です。
最初は『え…。』とちょっと引きながら読み進めていきました。
お母さんの夫に当たる人は、妻の愛人をハグで歓迎。
そして多分夜のことをネタに朗らかに談笑してるんです。
笑顔でみんな狂ってる…。
でもロベス君のお母さんのぼやきが徹底的に不自然でした。
男爵はアルファなのに、自分のうなじを噛んでくれない…。
αとΩ、相性が良ければうなじを噛みたくなるんだと思ってました。
性的興奮に伴い強くなるものだとも。
月に数回訪ねてくるなら、アルファの男爵はどれだけ我慢をしてるんだろう…。
彼女の夫に遠慮してる…とも思えません。
夜のネタで談笑できるくらいだもの。
だとしたら、あまり良い組み合わせでなく、うなじを噛みたい衝動に襲われることもないんだろうか…。
ーーーー。
そうでもなかったーっ
読み進めていくと、ロベス君うっかり母とアルファの愛人との情事を目にしてしまうのでした。
もう熱烈。
情事にふけるとはこのことだ。
母は女の顔で快感にとろけまくってます。
月に数回、これほど熱心に交わるなら通常うなじ噛んじゃうんでは?
ロベス君はこの原因に気づいてました。
オメガの母…悲しい…。
そんな母とその愛人との交流はある日突然なくなります。
ある日。
母を訪ねた男爵をロベス君が出迎えました。
すると突然、男爵は帰っていってしまいそれっきり。
ロベス君はきっと握手したんですね。
そこから母の発情は抑えがきかず、彼女は次々男を引き込み生活はただれていく一方。
そのまま早くに亡くなってしまって…。
抑制剤がないオメガって本当に大変。
立派な病気だと思う…。
アルファで賢いロベス君は、育った家庭で大人のおかしなところを何もかも見透かしてて。
だけど母の笑顔のために『すべき』な行動をとってきてて。
子供だった彼には結構なストレスだったのかも。
母が亡くなる前、激しく言い合いをします。
言い合いとうか…母にとって聞きたくない事実をロベス君は口にしてしまいます。
こういう口喧嘩って、決定的なことを言われた人だけが傷つくかと思いきや、案外口にしてしまった方も傷つくんですよね。
『自分が母を傷つけた』
この事実がこれから大人になってもずっと、彼にのしかかってるんでしょう。
いつも朗らかなロベス君の壮絶な親子関係が見えた回でした。