おひとり様物語70話のあらすじとネタバレと感想です。
様々な「おひとり様」が描かれるオムニバスストーリー。
今回の主人公は家族となんとなく距離のある男子大学生。
父親の足の怪我がきっかけで、実家へ帰ってくるよう言われるのでした。
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おひとり様物語70話のあらすじ感想
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ネタバレするよ!
帰りたくない…
新幹線に乗っているのは今回の主人公・シゲル
全然帰っていない実家へ久々に帰る事になり
行きたくねー
と実家に帰るのがかなりだるそうな様子です。
やっぱり引き返そうかな…。
なんて考えているとラインが。
花さん、という大学の課外活動で出会ったおばあさんです。
シゲルの考えを察してる花さん。
ちゃんと実家に行くようにと念押しのラインでした。
行きたくない理由
母から電話があったのは花さんの家で桜餅を作るお手伝いをしている最中。
父が怪我をしたから実家に帰って片付けを手伝ってほしい、という理由でした。
嫌がるシゲルですが、半ば強引に行くことにされ、電話を切られてしまいます。
そんな様子を彼女に見られ、行ってあげて!!!と言われると行かない訳にはいきません。
自分には何もない。将来の夢も何も…だから両親に合わせる顔がない…。
そんな事を考えながら家に向かいます。
実家到着
到着するやいなや、父から将来どうするんだと詰め寄られます。
いきなりそれかよ!
心の中でつっこむシゲル。
母も久々の息子との再会ですが、いつも様にしれっと迎えます。
部屋は散らかり放題。
父が断捨離ブームで片付けの途中、椅子から落ち怪我をしてしまったそうです。
一泊じゃ終わらないという父に、日帰りをする旨を伝えます。
ゆっくり話すことができない、と残念がる母。
シゲルはそれが嫌なんだ、とぼそっと言います。
シゲルの気持ち
自分は両親に報告する事が何もない。
やりたいことも、やれることも、卒業できるかもわからない…。
それに比べ順風満帆な兄。
いつも兄を嬉しそうにみる両親。
自分とは違いすぎてみじめで申し訳ない気持ちしか生まれません。
こんなダメな自分は両親に合わす顔がないという気持ちでいっぱいです。
ちゃんと愛されていた
片付けをしていると懐かしいアルバムが出てきます。
お兄ちゃんかわいいー!とはしゃぐ母。
シゲル、また少し落ち込むの巻。
……。
もくもくと片付けを続けていると、今度はシゲルのお宮参りの写真を見せられます。
それから、父の背中で昼寝する写真もでできました。
懐かしむように話し出す母。
よく父の背中で昼寝をしていたこと、
体が弱くて心配してたこと、
大きくなってくれてよかった。
そんな言葉を口にするのでした。
親の愛
結局、その日の夜に帰宅をする事にしたシゲル。
帰り際に、花さんから持たされた桜餅を渡し忘れていた事に気が付きます。
知り合いと一緒に作ったと伝えると両親は驚きます。
母は息子がちゃんと人間関係を築けている事に、心の底から嬉しそうです。
少し照れるシゲル。
父も今度家に連れてこい、と気遣います。
両親はシゲルが見えなくなるまで、家の外で見送ります。
何度振り返っても両親は笑顔で見守っています。
そんな姿を見て涙が溢れます。
帰りの新幹線で花さんからのラインが。
もし泣いてたら早く帰ってこい、おまえにはババアがいるぞ
とタイミングのめちゃめちゃ良いメッセージが。
彼女からも私もいるよ!と続きます。
シゲルは少し照れくさそうに今度実家に来る…?と誘うのでした。
感想
両親が見送っているシーンで私もシゲルと一緒に泣きそうになってしまいました…!
自分が思っている以上に、親は子供の事を大切にしているんだなあ、と言うことが伝わってきます。
その気持ちが今までは上手く伝わってなかったんですね…。
ちゃんと伝わってよかった。
こういう風にすれ違っている親子は世の中に沢山いそうですね。
そういう所に着目して物語を作る作者に尊敬…!
日常の些細な出来事とか、なんとなくモヤモヤしている事を毎回上手く表現してくれます。
今回もとてもあったかい気持ちになりました♪
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