とうとう両親も、謎の風邪に侵されてしまったコレット。
「窯に火を…」という言いつけ通り、小屋へ向かった幼い子供は、暗闇と孤独で負けそうになります。
朝と夜をたった1人で繰り返し、何も感じなくなったコレットは…?
コレットは死ぬことにした104話のネタバレあらすじ
かえりたい
雨の降る中ひとり小屋に向かったコレットは、両親に言われた通り窯へ火をくべます。
強い雨風の音が外から聞こえ、孤独で幼いコレットは涙が止まりません。
小屋の窓からのぞく暗闇に『なんでもできる』と思っていた頃のコレットはもういませんでした。
何度も心の中で「かえりたい」と思うコレット。
しばらく布団にうずくまっていると、尿意をもよおします。
我慢しようとしてもできるもんでなく、困り果てた末に昔使った”おまる”を思い出したのでした。
誰もいない朝と夜の繰り返し
長い夜を越えたコレットは、1日の長さを痛感。子どもは暇な時間がやたらと長いのだ。
両親が心配なあまり思考もマイナス方向へ…
言われた通りに窯で火をたき、保存食でお腹を満たす日々。
おなかが満たされても心に力がなくなってきて、次第に瞳もうつろになっていき…。
とうとう意識が真っ暗な色に飲み込まれた時、「お嬢ちゃん」と呼ぶ声で目を覚まします。
「アンノ」と名乗った薬師は村の悲惨さを把握し、コレットを保護するのでした。
”ひと運”に恵まれた
コレットの昔話を聞き終えたディオ。
ひねくれずに育ったコレットを褒めます。
大人になり、薬師になったコレットは、幼い頃の理不尽な思いも当時の村の出来事を理解できたから、心に踏ん切りがついたのだそう。
それから
良い出会いをして笑え会えた時間が自分にとって大きな財産。
話を聞いて号泣するディオを引き取ったヘルメス。
(…一切涙を流さないヘルメスにディオは少し引っ掛かりを覚えます。)
ディオが去り、2人きりになったハデス様は冥府へ帰ろうとコレットに声をかけるのでした。
感想
壮絶な幼少期を過ごしながら、ポジティブに振る舞えるような女性に成長したコレットは本当に素晴らしい。
薬師になっていなかったら、村に訪れた”旅人”を恨む悲しい人生だったのかもしれません。
亡くなった村人たちの分まで幸せになってほしい!