表紙の雰囲気からすでに暖かい「わたしの幸せな結婚」
あらすじと登場人物で紹介していきます。
わたしの幸せな結婚とは?
原作は顎木あくみ先生による小説で、「小説家になろう」で連載されていました。
漫画版では高坂りと先生が描かれています。表紙を見てもわかる通り絵が綺麗で見やすく、お顔立ちの美しいとされる久堂清霞の顔も本当に美しくて素敵です。
また話の展開も冗長にならず、良いリズムで進んでいきます。
登場人物紹介
斎森 美世 (さいもり みよ)
異能を受け継ぐ斎森家に生まれながら、能力を持たなかったヒロイン。
能力を開花させた異母妹の香耶に、使用人のように使われていた。
久堂 清霞のもとへ嫁入りする。
久堂 清霞 (くどう きよか)
斎森家と同じく、異能を受け継ぐ久堂家の当主。
女性のような綺麗な顔立ちをしていて、名家に育ちながらも豪奢な生活は好まない。
対異特務小隊の隊長。
斎森 香耶 (さいもり かや)
美世の異母妹。
幼いころに斎森の異能を開花させたことにより、父や母にかわいがられて育ち、実母と共に美世を虐げていた。
わたしの幸せな結婚のあらすじ
\ あらすじ /
代々、異能を受け継ぎ生まれてくるはずが、持たずに生まれたと批判を受けて育った主人公「斎森美世」。
名家の実子に関わらず使用人より酷い扱いを受けて過ごし、追い出される形でとある軍人へ嫁ぐことに。
その軍人は絶世の美貌の持ち主ながら、冷酷無慈悲と有名な人物で…。
和風でファンタジーな世界の嫁入りから始まる、恋愛のお話しです。
舞台は異能と呼ばれる不思議な力が存在していて、だけど和服で大正ロマンぽい雰囲気のある世界。
ヒロイン・美世は愛されず育ち、19という花盛りな年ごろというのに、人生の幸せをすっかりあきらめてしまいます。
生家を追われるように嫁に出された先は、指折りの名家だけど冷酷と名高いのもととなります。
何の教育も施されていない美世には到底、名家に嫁いでやっていける自信はありません。おまけに嫁ぐ相手は冷酷と名高い男、久堂清霞(くどうきよか)です。これまで嫁候補が何人も追い出されているという噂です。
でも実際の清霞は、元来の女嫌いから最初こそ冷たかったものの、優しいところもさりげない気遣いもできる男性で…
幸せをあきらめていた幸薄なヒロインが、冷酷無慈悲と噂の軍人へ嫁ぐところから始まる切なくてあたたかいピュアラブ和風ストーリーです。
噂とは違い優しさを見せる旦那さまに、『期待を持ってはダメだ』と思いつつも惹かれていくヒロイン。
根っから女嫌いなために自分の気持ちに素直になれない旦那さま。
2人の暖かくも焦れったい胸の内にキュンキュンします。
感想
冷たい印象の清霞が、美世のいないところで『いいすぎたかな』『冷たかったかな』と若干おろおろして見えるところがツボ!
そんな実は心優しい旦那様のもとに嫁いだ美世が、当たり前の幸せに触れて涙するシーンは胸をギューッとさせられます。
そんな2人が探り探り距離を縮める様子が、じれったくてピュアな感じで、たまりません。
夫婦になってから始まる2人が、お互いに胸のうちで淡く想い合う。
表紙に現れている優しくて暖かい雰囲気を楽しめる良作です!