今回紹介するのは藍本松の「怪物事変」人間と不死身の妖怪・グールを親に持つ半妖の少年が、自分の親を見つけるお話しです。
そのため、唯一親とのつながりになる「霊結石」という石を仲間とともに探していきます。
道中、それをかすめ取ろうとする狐や鬼、仲間の狸などが現れ…登場するキャラクターも個性豊かで魅力的な作品です。
怪物事変のあらすじ
\ あらすじ /
静かな田舎での出来事です。
家畜が次々に変死する事件が起きたため調査に呼ばれた東京の探偵、「隠神」と、その田舎に住みながらも忌み嫌われている不思議な少年「泥田坊」の出会いから、怪物たちの物語が始まります。
怪物事変の魅力
- 主人公・夏羽(カバネ)の成長物語
- スッキリした絵柄
- 魅力的なキャラクター
魅力1.半妖の夏羽(カバネ)の成長物語
冒頭に出てくる「泥田坊」こと、死なない半妖の少年、夏羽(カバネ)は、住んでいた田舎で明らかに虐げられて暮らしていました。
そのため感情をあまり出さず言葉も少ない男の子ですが、ふらりと現れた隠神と出会って変わります。
彼の言葉で救われ、幼子だった自分を手放した親に会ってみたいという人間らしい気持ちを少しずつ、取り戻していき、さらに物語が進むにつれ仲間も増えていき、彼らとの交流を通して成長を遂げていきます。
自分の自分の持っている”死なない特性”を活かして体を張り仲間を救い大事にするという部分は少年漫画の王道です。
魅力2.スッキリした絵柄に魅力的なキャラクター
そんな怪物事変はとにかくスッキリした見やすい絵柄で、男女問わず読みやすい作品です。
エロ要素やらの”不必要な萌え”がなく、キャラクターデザインが秀逸。
個性が立っていて一人一人の背景もしっかり描き込まれてるから、すんなり感情移入して思わず夢中になります。
例えば…
雪女を孕ませるためだけの存在の雪男という存在
ウェットティッシュを持ち歩かなければならない潔癖症の狐
アイドル狸女子高生河童
などなど、いそうでいなかった面白い脇役がたくさん。
個性的で愛すべきキャラクターが多く出てきて、バトル以外にも楽しみがいくつも広がる作品です。
魅力3.舞台は日本全国津々浦々
バトル物の漫画は数あれど、この作品の面白いところは舞台が日本全国と広範囲なことです。
タイトルが「怪物事変」なだけあって、全国各地の妖怪伝承などをなぞりながらストーリーが進むことで、内容がより深いものになっています。
まとめ
仲間と協力したりバトルしたり、夏羽の成長もありで見どころ満載な作品です。アニメもいいけど原作ももちろん、楽しみ深いですよ。