夢から現実へ
千輝くんの家から帰宅した真綾は、新婚さんごっこの余韻が抜けません。
薬指には千輝くんが適当に作った指輪。
指輪を見つめながら夢心地でいた真綾に、塾からの電話という母からのお知らせにより一気に現実へ引き戻されます。
来年には受験生になる真綾は、塾へ通うためのテストを受けなければなりません。
だけど、頭の中は千輝くんでいっぱい。
真綾の笑顔の先に
インターハイ予選出場の選手になった千輝くん。
真綾へ電話でお知らせしてくれます。
飛び跳ねながら喜ぶ真綾は、弁当を作って応援に駆けつけると約束します。
真綾がいたらもっと頑張れると千輝くんも嬉しそうです。
陸上部の練習を覗きにきた真綾は、千輝くんの走る姿に見惚れます。
すると、真綾の横にやってきた手塚くんが大会前にメンタルに支障が出なきゃいいけどなどと不吉な心配事を呟くのです。
真綾が手塚くんに気になるのか質問すると、手塚くんは苛立ったように否定します。だけど中学時代の手塚くんが陸上に真剣だったことを写真で知る真綾は、かっこいいと思うと笑いかけるのでした。
2人の別れる瞬間が横目に入った千輝くんは、手塚くんが真綾の後ろ姿に熱視線を送っていることに気づきます。
メンタル
千輝くんは手塚くんが真綾へ好意を寄せていることに気がつき、深くため息を付きます。
そんなどこか影のある千輝くんに気が付いた真綾。
彼のために神社に通いお参りをするのでした。
そこへタイミングよくかかってきたのは塾からの電話。
用件は入塾テストの日程調整です。
慌てた真綾は入塾テストを土曜日に予定。
電話を切って、ふと冷静になった真綾は土曜日が千輝くんの大会の日だということを思い出すのでした。やっちまった!
千輝くんのヤキモチ
千輝くんの応援に行けなくなった真綾。
彼のモチベーションが下がってしまったらどうしよう……。心配や悩みでいっぱいです。
そんな時、手塚くんが予選見に行くんだったら一緒についていって教えようと思ったのにと真綾に話しかけます。
!?詳しく話を聞こうと、手塚くんを振り返るった真綾ですが、なぜか千輝くんにぶつかります。
???
そのまま真綾はジャージを被せられ、お姫様抱っこで連れ出されてしまうのでした。
応援に行けなくなった真綾を千輝くんは責めず、手塚を好きになったんじゃなくてよかったと安心してるようす。こっちの方が、メンタルに支障出ちゃう千輝くん可愛い!
まさかヤキモチ…?と思わぬカウンターに真綾は、びっくりです。
千輝くんは真綾とお揃いのキーホルダーを取り出すと、真綾の唇に押し当てて「ちゅー」とします。
真綾も同じように、自分のキーホルダーを千輝くんの唇に押し当てて、『本当のキスだったらいいのに』と考えてしまうのでした。